シンドい業務が終わり、一気にヒマになった。いまはあと片付けをしたり、ヒマ潰しに同僚の業務を手伝ったりしながら過ごしている。悪くない。さきの寿命を前借りするような働き方をしていたんだ。しばらく休ませてくれ。
映画『ミリオン・ダラー・ベイビー』を見た
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B00FNDKKOK/ref=atv_dp_share_cu_r
タイトルからして、女性ボクサーを育てて大金持ちになって終わる話かと思ったがそうではなかった。人工呼吸器を喉に差し込んだマギーのシーンで再生を停めて、レビューサイトであらすじを確認したほどだ。
レビューといえば、「バッドエンド」とか「胸糞映画」とか悪いレビューも少なくない。オレも昔だったらそう感じたかもしれない。50歳を過ぎて死が身近になったオレには、この映画で考えさせられることが多い。
首から下の麻痺は回復の見込みがなく、生きる希望を失った娘のような人物から「死なせてほしい」と言われたら、自分はどうするだろうか?逆の立場から。献身的に付き添ってくれる父親のような人物がいる状況で、自分は「死にたい」と考えるだろうか?
この映画の場合、「死にたい」と考えることもその希望を叶えることも、相手を大切に想うからこそだろう。自らが全身不随になってもフランクのことを気遣うマギー。マギー最期のとき、「死」を「眠り」に言い換えるフランク。互いに思い合う優しさが切ない。
明確な描写はないが、フランクが用意した注射器が2本だったことから、フランクもマギーのあとを追ったのだろう。マギー同様、フランクも最期は「いい人生だった」と考えていたと思いたい。