今話題のウルトラモバイルPC、Eee PC 901-Xを購入しました。色はファインエボニー。簡単に言うと黒です。Eee PCというと、初代701のコストパフォーマンスと使いやすさで一大UMPCブームを湧き起こしたのが記憶に新しいところ。901は画面サイズやCPU、SSDなどをスペックアップし、より実用的になったEee PCの2代目です。
というわけでしばらく触ってみた感想などを。
全く普通に使うことができる
59,800円という価格からすると、拍子抜けするほど普通に使うことができます。OSはWindows XPということもあり、Vistaプリインストールの低スペックなPCにありがちな動作の引っかかりなどは皆無。YouTubeはもちろん、ニコニコ動画やGoogleカレンダー、GMail、livedoor Readerなどの、AJAXを多用したサイトでもスルスルと表示してくれます。
長時間のバッテリー駆動は便利
Atomという低消費電力プロセッサが効いていると思われますが、バッテリー駆動時間の長さ(カタログデータ上は約8.3時間)は自宅でちょっとした調べ物をするときに便利。わが家もそうですが、テーブルなどにPCを出しっぱなしにしておけない環境では、意外とACアダプターの付け外しが面倒だったりするものです。私の場合、バッテリーの残容量が十分にあるときには、自宅でもアダプターを付けずに使っています。棚からマウスのつながったEee PCを出して、電源ボタンを押すだけ。そんな使い方ができるのも、長時間のバッテリー駆動のおかげです。
OSの起動時間が短い
これも「ちょっと使う」という場合にはありがたいこと。Eee PCは本当に起動が早いです。だいたい50秒程度でOSの操作ができるまでになります。XPの画面が表示されるだけではなく、たとえば「マイ ドキュメント」のアイコンをクリックして内容が表示されるレベルにまでなるのが50秒後。しかもこの「50秒後」というのはアンチウイルスソフトをインストールしたあとの数値なので、素のXPならもっと起動時間が短くなるでしょう。
工業製品としての品質も十分
数年前までの激安PCというと、PCを構成している電子部品はもちろん、外装もコスト重視の安っぽいものがほとんどでした。このEee PCを見ると、少なくとも外装パーツに関しては所有欲を満たしてくれるレベルになっています。液晶裏にあたる天板のツルテカ感とか、ヒンジ部分の金属的なパーツ、黒や白のボディカラーに映える青色LEDの使い方がウマイなあというか。
また最近のノートパソコンの場合、ボディサイズに反比例して高価になる傾向があるので、そういう意味でも「これがたったのゴッキュッパ!?」みたいな感動があったり。
というのがざっとした感想です。ほかにも
- 内蔵ドライブがSSDなんだからStarSuiteみたいなアプリケーションは余計なんじゃない?
- Bluetoothに対応したマウスが少なくてさびしいなあ
- 日本語キーボードだとキーのひとつひとつが小さすぎる。英語キーボードも選べるといいなあ
- モバイルPCとはいえ、付属マウスはやっぱり小さい。いっそのことマウスなしで500円くらい価格が下がれば
- 電源もコードレスになったらいいなあ
みたいな思いもあるものの、価格と性能のバランスを考えれば、買って損はないPCです。大学生が初めて買うパソコンとして、遠く離れた親への贈り物として、セカンド・サードPCとして、これ以上の選択はないでしょう。