開排制限の治療の思い出

昨日、mixiでメッセージをもらいました。送り主さんは我が子が開排制限の診断を受けて不安な東京在住のお母さん。そのお母さんには「心配ない。治療すれば必ずよくなるし、歩けるようにもなる」といった内容のお返事をしておきました。

開排制限というのは股関節の開きが硬い状態のことを指します。たいていは乳児検診で見つかり、脚の付け根のシワの入り方が左右非対称であること、股関節を動かしたときに音がすることなどが判断基準になります。先天的な股関節脱臼による開排制限の場合、そのままで放置すると股関節の形成不全を生じて歩行が困難になる場合もあるそうです。検診で開排制限の所見がされた場合は、病院の整形外科で診てもらうことになります。

IMG_0799我が家の娘shuuも幼いころ、開排制限の治療をしていました。4ヶ月検診で開排制限を指摘された日、私と奥さんは治療に対する不安と、治療期間中はリーメンビューゲル(写真参照)という装具を付けて生活しなければならないshuuの不憫さに泣きました。

病院での診察後、奥さんがメモ用紙に書きとめてきた「リーメンビューゲル」という得体の知れない言葉をインターネットで検索し、それを身に付けている赤ちゃんの写真を見たときには言葉も出なかったっけな。

白状すれば私と奥さんが治療のことで涙を流したのは1度や2度ではありません。あのときの感情は、不安というかほとんど恐怖に近かった。あとから奥さんに聞いた話では、shuuの病気のことで自分を責めていたそう。おかあさんのせいでごめんね、と。

昨日メールをもらって、あの頃のシンドかった記憶がよみがえってきました。でも今では懐かしい思い出といえるほど、shuuは元気に成長しています。成長しすぎて今では保育園の誰よりも重そうです。

症状の程度で期間も変わるでしょうが、治療すれば必ず治ります。治療法も段階的にいくつかありますが、多くの場合、数ヶ月間リーメンビューゲルを装着していればよくなります。当時の私もインターネットで開排制限に関する情報を探し回り、それほど心配することもないんだな、と安心したのを覚えています。

さて、写真は七夕の飾りつけをしているshuu。
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何をお願いしたのかたずねると、「プールにはいれますように」、「びょうきになりませんように」、「かわいいコーヒーやさんになれますように」とのこと。ほほう、将来の夢は「コーヒーやさん」ですか。もちろんお父さんにはタダでコーヒー飲ませてくれるんですよね?