バルーンフェスティバルとオレ

地元で毎年開催される佐久バルーンフェスティバル。昨年に続き、今年も自転車で熱気球を追っかけた。

このバルーンフェスは国内の熱気球競技5大会のうちのひとつで、市内のイベントとしては一番の集客力がある。今年は5/3から5/5の3日間で開催された。この2日目、朝6時から始まる競技を千曲川スポーツ交流広場まで見に行った。

まだ早朝だというのに、すでに会場周辺は渋滞している。会場近くの駐車場は満車で、クルマは別の駐車場に案内されている。道路交通法では軽自動車である自転車だが、こういうシーンでは歩行者並みに扱ってもらえるのがありがたい。

このバルーンフェスで熱気球が移動するのは、離陸地点から半径5kmくらい。その範囲を風に乗って直線的ではない動きをする。クルマでは機動力に欠けるが、歩きではシンドい。熱気球を追っかけるには自転車が一番適している。

バルーンフェスでは一般向けのイベント(屋台やステージでのアレコレ)のほか、熱気球の競技が行われる。本来はこの競技がメインだ。競技には数種類のタスクと呼ばれる競技種目があり、どのタスクが行われるかはその日の直前に決まる。

といった詳しい知識に乏しいオレは、着陸しそうな熱気球を自転車で追いかける。6時ごろに離陸した熱気球は2〜3時間後に着陸することが多い。

一斉に飛び立つ様も壮観だが、間近で見る気球は非日常的でとてもいい。

これくらい近いと、バーナーの「ボオゥ」と音まで聞こえる。

つい最近知ったことだが、風向きは高度によってかなり違うらしい。風向きの違いで熱気球が飛んでいく方向も違う。なので、離陸したすべての気球が同じ方向に飛んでいくわけではない。

風向きを読んで気球を上下させ、自分の行きたい方向に流されていく。「風任せ」というほどではないが、自分の行きたい方向に真っ直ぐ進めるわけでもない。納得できる着地点を目指して試行錯誤する。オレが熱気球に共感するのはここなのかもしれない。

ということに気がついたGW後半だった(とくにオチなし)。