ヒューストン N-1 デッキジャケット(HOUSTON N-1 DECK JACKET)

この冬に備えて、ヒューストンのN-1 デッキジャケットを購入しました。現在市販されているN-1のカラーとしては、カーキやブラックが一般的ですが、よく履いているカーキのパンツとの相性を考えてネイビーをチョイス。

N-1は1944年、アメリカ海軍の艦艇乗組員の防寒着として支給されました。米軍の花形・パイロットではなく、パイロットが乗る戦闘機や滑走路のメンテナンスを行うデッキクルー、つまり裏方のための服です。翌1945年にはカーキのN-1が登場します。ですので、このN-1は初期のモデルをモチーフにしているといえるでしょう。といってもレプリカのようにディティールが忠実に再現されているわけではなく、適度に現代風なアレンジがされています。

フォトレビュー

というわけで、いつもどおり写真によるレビューです。

表地はジャングルクロスと呼ばれる、張りのあるコットングログラン。密度の高い織り方なので、風を通すことはなさそうです。

左胸には米海軍を指す「U.S.N.」のステンシル。かすれたようなユーズドっぽい雰囲気です。

小さめのショールカラーにはアクリルのフェイクファーが。ただし、当時の実物にはパイル状のアルパカウールが採用されていました。

襟を立ててチンストラップを留めれば、首元からの冷たい風をシャットアウトできます。

襟の裏側。同じ海軍のG-1はここにも「U.S.N.」のステンシルがありますが、N-1はステンシルなし。

脇の下には通気性をよくするためのアイレット。

袖口にはニットのリブを装備し、風を通しません。実物には袖口の裏までアルパカがありますが、このN-1では省略されています。

見頃の裏地は襟と同様、アクリル製のフェイクファー。ケモノっぽい雰囲気なので、裏返しに着たらワイルドさをアピールできることでしょう。

袖の裏側も見頃と同じアクリルです。

裏地に付くラベルは、なんとなく実物っぽい感じです。

ファスナーはIDEAL社製。動かした感じとか音が妙に軽くて拍子抜けします。

ボタンの安っぽさにも不満を感じます。手芸用品店で同じサイズのボタンを探して、付け替えようと思っています。

着てみて気になったのは、ハンドウォーマー(ポケット)の位置が高いこと。寒いときに思わず手を突っ込もうとすると軽い突き指をしそうです。

それから内側にタバコやケータイを入れられるようなポケットが欲しかったな、と。もしくはMA-1のような上腕部のポケットとか。

どちらも、そもそも当時の実物がそういう作りなので、現代人の勝手なワガママになってしまうのですが。

逆に実用性が高いと感じたのは襟。小さめの襟ですが、この襟を立てると風をシャットアウトしてくれるだけでなく、マフラーのように首周りを温めることができます。襟を立てても見た目がヘンじゃないってのもイイです。

サイズ選びについて

今回購入したN-1のサイズとして38を選びました。私は身長173cm・体重52kgの分かりやすいガリガリ体形。この体形に38という組み合わせは、ジャスト派からすると若干大きなサイズ選びかもしれません。

実際、肩の位置が3cmほど下がり、袖丈も長い印象です。

でもこの体形ゆえに超絶寒がりな私は、インナーに極厚パーカを着ることもあるので、これぐらいの余裕があったほうがいいんじゃないかと思います。

通販で服を買うときのサイズ選びはとても難しいですが、商品情報に記載されている着丈や肩幅、袖丈を、手持ちの服と比較してサイズを決めるとよいでしょう。手持ちの服と比べることで、「この服よりも2cm肩幅が広い」とか「着丈が5cm短い」ということが分かります。

とくにアメリカブランドの服は、サイズMの表記でも日本ではLL並みの大きさということがよくあるので注意しましょう。

パッチカスタムについて

私は買った服をそのまま着るということが少なく、とくにミリタリーものは自分でワッペン(パッチ)を付けることが多いです。このN-1にも海軍のイカしたワッペンを付けようと思い、楽天あたりで探してみたんですがやっぱ海軍のワッペンは少ないですねー。ほとんどが空軍、それも戦闘機のパイロットが付けていたものなので、どうしようかと悩み中です。

気が付かないフリして空軍用のワッペンを付けちゃうか、それともいっそこと米軍から離れてグレイトフル・デッドのワッペンでも付けるか。冬本番が来るまで悩んでみようと思います。

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