Amazonマーケットプレイスでエルロイの本を購入

Amazonから中古商品を購入できるマーケットプレイス。これまで使ったことがなかったんですが、読んでみたい小説があったので、マーケットプレイス(古本の場合は古書店が販売者であることが多い)から古本を購入してみました。

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買ったのはアメリカの作家、ジェイムズ・エルロイのクライム・ノヴェルで、「L.A.コンフィデンシャル」と「ビッグ・ノーウェア」。両方とも上・下巻なので計4冊です。4冊それぞれの価格は10円から100円までですが、ブックオフよりも確実に安い。でも送料としてメール便の350円が別にかかるのがネックか。それでもエルロイの場合、ブックオフの100円コーナーにはなかなか出てこないので、そう考えればお買い得なのかも。

ヤフオクと違い、購入する側(=私)はいつもどおりのAmazonでの支払方法なので、その点はすごくラクでした。届いた本の状態も、価格を考えれば納得できるレベルです。写真の通り、4冊のうち3冊は帯が付いてたし。

初めて読んだエルロイの作品は、「L.A.四部作」の最終巻である「ホワイト・ジャズ」です。ブックオフの100円コーナーで見つけ、読むのが苦痛になるほどの独特な文体と、物語中盤までの荒々しさとは対照的に穏やかな、叙情的な結末で完全にヤラれました。余韻の残る、またこの物語がまだ続くことを感じさせるような、よい最後だったと思います。

今回購入した「L.A.コンフィデンシャル」と「ビッグ・ノーウェア」は四部作の真ん中の2つ。1作目の「ブラック・ダリア」はこないだDVDで見たので、まあこれはあとで読めばよいかな、と。本来は1作目から読むのがいいんだろうけど、どうせ何度も読み返すだろうし。

そうそう、私はある小説を初めて読むときに、最初の100ページ(登場人物が出揃うあたり)と最後の50ページ(物語のクライマックス)を先に読んで、そのあとに読んでいなかった中間部分を読みます。奥さんに話したら「サイアクー」などと言われましたが自分でもそう思います。エルロイの場合、そのやり方は通用しそうにありませんけどね。

棚の奥に見えるように、馳星周もよく読む作家の一人です。小説の1ジャンル、「ノワール」が語られる際に並んで紹介される馳星周とエルロイ。でもこの二人の書く小説は全く違いますね。どちらがよいというわけではなく、馳星周はその文章で感情が瞬間的に昂ぶり(とくに初期の「不夜城」など)、エルロイは読み返し3度目くらいでジワジワ効いてくる、みたいな。感じ

というわけでさっそく「L.A.コンフィデンシャル」から読んでますが、人物の外見的特長の描写が簡潔すぎるために、頭の中でキャラクターの姿を思い浮かべながら読めないのがシンドイです。ある人物を紹介する際に、職業や性格のほかは「長身痩躯」で終わり。これじゃきついよなー。私の想像力が足りないんだろうか?こういうところは国内のベストセラー作家、宮部みゆき東野圭吾天童荒太はホント親切だよなー、とつくづく思います。そういう理由からも、エルロイは何度も読み返すことになりそうです。