自社CMをメチャクチャ褒めてもらえた

会社で食事後に手を洗っていると、背後から「サイト―さん」と声をかけられた。聞き慣れない声。誰だろう?「あーオレまたなんかやらかしたかなぁぁぁあああ」と思いながら(社内でのオレはやらかしキャラ)振り向くと、Nさんが立っており「CM、イイね!」と。混乱する。はて、Nさんの言う「シーエム」とはなんだろう?それくらい混乱した。

続けざまに「あのCM、すごいカッコイイじゃん!」とNさん。おお!おお!そうだCM!CMCM!あのカッコイイCMね!思い出した!!

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10年ぶりに自社のテレビCMを制作した。これまでの自社CMは古クサく、流せば流すほど逆効果になるようなものだった(本当にスミマセン)。

この業務にオレは相当イレ込んだ。自分で選んだストック映像とBGM。とくにBGM。海外の配布サイトで、放送用途で使っていいかの確認まで自分でした。ナレーションも合成音声で作成し、自分でパイロット版を作って社内承認を得た。映像オッケー。BGMオッケー、ナレーションオッケー。

社内でのロケとナレ撮り、編集作業のみを広告代理店に依頼して無事に完成。すでに先週からテレビで流れ始めている。

ここはもうちょっとなー、という点はあるものの、満足できる仕上がりとなった。ボスからは「まあ、ありきたりだな」という、ありがたい言葉をいただいた。や、過去の映像制作では「全然ダメ」というキビシイ感想だったので、これでも十分進歩した。

おととい、社内でのお披露目も済み、「CM見たよ!」という声をポツポツもらってホッとひと安心。というのが、昨日までのオレ。

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今日の食事後に話を戻す。

Nさんは興奮気味に「〇〇さんからサイトーさんがあのCM作ったって聞いてさ!」と。えー、Nさんってそういうキャラだっけ?と困惑しつつ、「マジっすか!そう言ってもらえるとスゲー嬉しいっすね!」とオレ。

ちなみにNさんとオレは業務ではまったく接点がなく、これまで業務連絡的な会話ですら数回しかしたことがない。あと、たぶん超シゴデキの人。地べたを這いずり回る虫のようなオレとは本来関わらないお人だ。

そんな方がわざわざオレに声をかけてくれて、仕事を褒めてくれたのがスゲー嬉しかった。よくあるお世辞じゃなく、Nさんがホントにそう思ってることがビッシビシ伝わってきた。

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CMが出来上がるまでに、制作途中の映像を何度再生しただろう?1,000回では足りない。再生しては微調整。足したり引いたり。こうかな?こうじゃない。異常なこだわり。執念。

広告代理店の提案は採用しなかった。CMの出来はオレ次第。オレの責任。言い訳も責任転嫁もできない状況。CM制作の基本的な知識のないオレが、ここまでやっちゃっていいんだろうか?不安。

そんな経緯で出来上がったCMを、オレの仕事を、"ヌルくない"Nさんから褒めてもらえたことが嬉しかった。

ボスからは、しきりに別バージョンのCMを作るように言われている。「ありきたり」と言いつつも、「アイツにやらせればイイもの作ってくれるだろう」と期待してくれているのだろう(超ポジティブ思考)。まだまだ頑張ろう。オレは頑張れる。

それと今日はもう一つ。外部の方から「サイトーさん、よく通るイイ声してますね!」と褒めてもらえた。でしょw