映画『マッドマックス:フュリオサ』を観た

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楽しみにしていた映画、『マッドマックス:フュリオサ』を観てきた。

高評価ばかりのレビューを見るとこんなことを書くのは気が引けるが、オレの評価は★★☆☆☆だ。うん、星2つ。たぶん、オレの求める内容ではなかったのだと思う。

前作『怒りのデスロード』は、現時点で一番好きで最高な映画。その続編ということで期待度が高かった。だが、前作のような一目瞭然な単純さ、泣ける要素がなかった。時間が長い。そして、分からないシーンが多かった。例えば。

  • フュリオサの母親はどうやって殺された?
  • フュリオサが自分の腕に「緑の地」の方向を示すタトゥーを入れた伏線は回収された?
  • 幼少期のフュリオサが自分の髪の毛でウィッグを作ったのはなぜ?
  • 信号弾で髪が赤くなったままでディメンタスとフュリオサがシタデルに現れた意味は?
  • 幼少期のフュリオサ。イモータン・ジョーからそんなひどい扱いされてた?
    (前作のクライマックスで「私を憶えてる?」と言うほど、ひどい扱いをされてたようには見えなかった)
  • ”女の子としてのフュリオサ”が姿を消して、シタデルでは騒ぎにならなかった?
  • 意識を失っているディメンタスからフュリオサがクマのぬいぐるみを外したのはなぜ?
  • そのシーンでフュリオサが義手に内蔵されているらしいエンジンをかけたが、さすがにそれは無理があると思う

などなど。そういう???が多くて映画に没入できなかった。上の疑問に明確に答えられる人がいたら教えてほしい。

フュリオサの片腕がないのは、イモータン・ジョーからの苛烈な罰だと思いこんでいただけにアレ?みたいな気分になった。

それと、マッドマックス1作目を想起させるシーンがあって、それ入れる意味あった?みたいな。往年のマッドマックスファンに媚びを売っているようで気に入らなかった。最後に前作のカットが流れ始めたときには、コメディ映画のNGカットまとめを見てるようで、言いようのない残念感が込み上げた。

前作と比べると冗長で、「よく見てないと理解できないシーン」が多くてツラかった。繰り返しになるが、オレがこの映画に求めていたのは単純さと泣ける感動だ。ヒロインの眼ヂカラも、アッサリ死ぬ脇役とのラブストーリーも必要ない。

そういう意味での星2つで、これはごくごく個人的な評価だ。オレ好みの映画ではなかったということ。映画のストーリーやビジュアル、演技や作りに対する評価ではない。なので他者の高評価に異論を唱えるつもりはない。

§

なんていかにも普段から映画見てます、みたいに書いてるが、映画館へ行ったのは15年以上ぶり。最後に見たのは子どもと観に行ったプリキュアあたりか。好きな映画は何度も見るが、新作の映画に興味を持つことはほぼない。

そんなオレが公開初日に、しかもレイトショーで映画を観るというのは素晴らしい体験だった。自分史上最高な映画の続編への大きな期待。日常にはない特別感。

大きなスクリーンと驚くような音量(実際、隣の席の人が一発目の大音量シーンで盛大にビクッてなってたw)。

今回のレイトショーで、普段やらないことをやる楽しさを再確認できた。そっか、これってこんなに楽しかったんだ、みたいな。次はなにしようかな。